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プリウス

自動車離れが叫ばれています。
自動車が便利なものだとは多くの人が理解しているのですが、コストパフォーマンスに見合わないという事なのでしょう。
それもそのはず、自動車はかって終わりではありません。

ただでさえ高い車体価格を支払い、さらには税金。保険。燃費。場合によっては駐車場も用意しなければならないでしょう。

このように、自動車は維持費がかかります。
自動車を保持している人と保持していない人とでは、単純な出費は大きく異なってきます。
更に最近はレンタカーも充実しています。
市場競争のおかげでレンタカー料金もかつてに比べて安くなってきていますので、わざわざ自動車を保持する必要がない…。そのような風潮が蔓延しているのです。
そのため、自動車メーカーとすれば「嫌な時代」になってしまっているでしょうが、その時代の中、爆発的に売れている自動車があるのをご存知でしょうか?
それはプリウスです。自動車に興味が無くとも名前くらいは聞いた事がある人も多いのではないでしょうか。

今ではプリウスを見ない日はないのではないかというほど、プリウスは売れに売れています。プリウスは世界初の「量産型ハイブリッドカー」として知られています。
登場は1997年。当時のカタログスペックは10/15モードで28kmの燃費でした。
これは今では「そこそこいい」程度でしょうが、当時としては破格の燃費でした。
ですが、初代モデルはそこまで売り上げが良いものではありませんでした。

性能や燃費は申し分ないものだったのですが、とにかく車体価格が高かったのです。当時のトヨタの代名詞と言えばカローラでしたが、カローラのベーシックモデルが100万円を切る時代で、車体価格が200万円を越えていたのです。
この価格設定のおかげで、「ハイブリッドカーはまだまだ未来のもの」といった印象を与えてしまったのです。
とはいえ、この価格はトヨタとしてはかなり頑張った価格とも言われています。
コストを考えると、「売れてもほとんど利益が出ないのではないか」とさえ言われていたくらいなのですから。その状況が一変したのが2003年です。
2003年、プリウスはフルモデルチェンジを行います。4ドアセダンから5ドアのハッチバックに変更。
流線フォルムが特徴的な二代目プリウスは様々な部分で改良され、燃費も10/15モードで35.5kmとなりました。
この二代目プリウスがとにかく売れに売れました。

ハイブリッドカーをここまで身近なものにしたのはプリウスで間違いないのですが、それは「二代目プリウス」と言っても過言ではないのです。しっかりとしたボディに低燃費。
車体価格は以前と同程度ではありながら、圧倒的な燃費のおかげでとにかく売れました。
海外の著名人でもプリウスに乗っている人がいるほど、世界中を席巻したのです。
そして2009年のモデルチェンジでは、更に低燃費を実現。
10/15モードで38kmの燃費と、最近発売されたアクアが登場するまで燃費№1を記録していたのです。
しかも二代目プリウスに比べて居住性も高まっており、ハイブリッドカーが更に身近なものとなったのです。
自動車の売れない時代にここまで売ったプリウス。
それは、多くの人が自動車に「低燃費」を求めているという事なのでしょう。

かつて自動車は「どれだけ速いか」が問われるものでした。
「最高速度はどれくらいか」「1-100kmはどれくらいか」といった事が多くの人の興味の対象でした。
それが今は昔、現在は低燃費を競う時代となったのです。プリウスの爆発的ヒットのおかげで、どの自動車メーカーも燃費を訴求しなければならなくなったのです。また、PHVのプリウスも登場する予定です。
PHVとは、「プラグインハイブリッド」の略で、ハイブリッドカーでありながら、外部からの電気充電も可能となっている車種の事を指すのですが、PHVのプリウスは燃費が61kmとまで言われています。
もはや燃費競争に終止符を打つのでは?という素晴らしい数字となっています。
このように、プリウスが自動車業界に与えた影響はとても大きいのです。

もしもプリウスが登場しなければ、ハイブリッドカーの登場はもう少し後になっていたでしょうし、ここまで燃費競争が過熱する事もなかったでしょうから。
また、プリウスは燃費の良さからレンタカーとしてもよく利用されています。
レンタカーは返却する際にガソリンを満タンにしなければならないサービスです。
つまり、車体の価格とガソリン代が必要になるのですが、長距離になればなるほど、プリウスのコストパフォーマンスが高くなり、同じランクの車種と比べて費用総額を安く済ませる事が出来るのです。このような点もまた、プリウスの特徴でしょう。
間違いなく、自動車の歴史に名前を刻むであろう偉大な車で、歴史を変えたと言っても過言ではない車種、それがプリウスなのです。

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