アトレー(Atrai)はダイハツ工業の自動車。1BOXワゴンのジャンルに入る。
概要
もともとはハイゼットの乗用版として、1981年に誕生した。後に独立した車種となっているが、現在まで、車体(ホワイトボディー)はハイゼットとほぼ共通である。
発売グレードは長らく4人乗りの軽自動車だけであったが、2000年には7人乗り1300ccの小型車となる、アトレー7が登場し、1500cc以下の7人乗り乗用車としては、スバル・ドミンゴ以来となった。一時期、トヨタ自動車にもスパーキーとしてOEM供給されていたが、2004年で生産終了した。
アトレーシリーズはハイゼットシリーズと共に、ダイハツ唯一の関東圏工場である、群馬県前橋市のダイハツ車体で生産されていたが、現在は前橋工場を完全閉鎖し、アトレーシリーズは、大分県のダイハツ九州で生産を継続している。初代S65系の半数と、アトレー7は本社池田工場で生産されていた。
新車購入と値引き
値引きの相場
3代目(1994-1998年)
ダイハツ・アトレー(3代目)
形式は2WD:S120V、4WD:S130V
1994年登場。
先代モデルのスタイル重視から車内の広さ重視へシフトしている。内装は乗用車と遜色ないレベルまで向上している。
片側スライドドアの「リバーノ」が追加される。スポーティグレードのSRにABSを標準装備。リバーノシリーズに後席シートベルトを標準装備。
エンジンはNAとターボエンジンを用意しボディは5ドアと4ドアのリバーノで幅広いユーザーを対象としている。
4WDモデルはSR、またはターボでABS装備時は2WD、4WD切替可能なセンターデフ入りマルチセレクト4WD、他はパートタイム4WDを採用した。
トランスミッションは全グレードで5MTを採用し、一部のグレード以外は3ATを採用した。5MTはアウトプットリダクション方式を採用している。
安全対策としてダイハツ軽自動車で初採用となるABSがSRとRTターボ系に標準装備され、一部のグレードでオプション設定。リアシートベルトがリバーノ系に標準装備、全グレードでオプション設定されている。ブレーキはABS装備モデルで8インチブースターを採用し強化され、全車LSPVの装備により積載状況のブレーキ圧コントロール機能を持っている。ABSはダイハツ軽で初採用である。
リバーノシリーズにはリアシートスライド機能とリアシートベルトを装備しリアシートの快適性と安全性をアピールしていた。リアシートスライドは左右交互にスライドし、商用車として荷室スペースを確保するようになっている。
ハイゼットと大きく異なる点はリアサスペンションがリーフリジットから3リンクコイル式に改められた事である。これにより形式がハイゼットのS100系とアトレーのS120系に大別されている。
グレード構成はLX、MX、MXターボ、SR、リバーノ、リバーノツインコスミックルーフ、リバーノターボ
1996年、全グレードでAT車選択可能となる。RTシリーズ追加。NAエンジンがツインカムエンジンとなる。
グレード構成はMX、MXターボ、RT、RTターボ、リバーノ、リバーノツインコスミックルーフ、リバーノターボ
1997年1月、ターボエンジンがツインカムエンジン(EF-RS型)となる。
一部のシリーズは特別装備グレードへ統合。エアコンが殆どのグレードで標準装備となったが装備の簡略化などが実施されている。軽自動車初のアクティブスポイラーを一部グレードに装備した。
1997年10月、クラシックシリーズ追加、リバーノターボ消滅。クラシックシリーズはキーレスと革シートをクラス初採用した。
4代目(1999-2005年)
ダイハツ・アトレー(4代目)
形式は2WD,4ナンバー:S220V、4WD,4ナンバー:S230V、2WD,5ナンバー:S220G、4WD,5ナンバー:S230G
1999年1月登場。
グレード構成は CL、カスタム、カスタムターボ。
1998年10月から施行された軽自動車の規格変更に合わせ、ミラ、オプティに遅れて登場した。
ボディデザインはイタルデザインが担当し、軽1BOXながら流麗なスタイルを持っている。
フロントタイヤが前方に移動したセミキャブデザインを採用し、標準のCL系と、アメリカンスタイルのカスタム系の二本立て体勢となる。
カスタム系は、初代アトレーの初期モデル以来、17年ぶりの採用となったロールーフに、ルーフレールを組み合わせた。カスタム系は、納車待ちが3ヶ月となり、CM放映を一時中止するほどの人気となった。CL系にはハイルーフを採用し、先代リバーノ譲りのリアシートスライド(交互スライド)、電動サンルーフのオプションがあった。
全車ABSが標準装備されていた。大型ブレーキ、ブレーキアシストが装備され、自動車アセスメントの試験ではクラス最短の停止距離を誇る。
4月に5ナンバー(乗用車)登録の「アトレーワゴン」が登場する(現在は乗用モデルのみ)。
グレードは CL、カスタム、カスタムターボ。
乗用登録ということで、リアシートにスライド機能を追加し、180mmのスライド量を生かした広さはライバルを圧倒した。貨物モデルとの価格差は無かったが、リアシートスライド、リアシートベルトが装備される代わりに、ABSがオプション扱いとなっていた。
4ナンバー車は5ナンバー登場後もそのまま併売され、1999年末にCL以外消滅した。
2000年1月CLターボ追加、カスタムターボに電動サンルーフが追加
カスタムターボサンルーフは初のATのみのグレードとなる。
6月にエアロダウンビレットシリーズ追加。
グレード構成はエアロダウンビレットターボ、カスタムターボ、カスタムターボサンルーフ、CLターボ、エアロダウンビレット、カスタム、CL、CL(4ナンバー)
2001年、自動車アセスメントの試験実施対象車種にバモスと共に選ばれた。
試験結果はフルモデルチェンジと同時にHPから現在削除されている。
2001年マイナーチェンジ
CLはCX、CLターボはツーリングターボにクレード名が変更になる。ツーリングターボはアルミホイール、リアスポイラーなどを標準装備。
アトレーをベースに1300ccエンジン搭載、7人乗りのアトレー7が登場した。
2001年末に4ナンバーのアトレーは生産終了。以降はアトレースローパーなど福祉仕様以外はアトレーワゴンのみとなる。
2002年ツーリングターボがロールーフ化、エンジンマイナーチェンジ
カスタムターボとエアロダウンビレットターボは4ATのみとなる。NAのエアロダウンビレットは消滅。
初代アトレーより搭載されていた交流発電機のオプション設定、ツートーンカラーオプションが消滅した。
エンジンは排ガス規制に対応したものとなりカタログ上のスペックは若干向上している。
2003年マイナーチェンジで装備面の見直しが行なわれ値下げが実施された。
カスタムターボではフォグランプ、ツーリングターボではリアスポイラー、アルミホイールなど装備面が省かれている。
2004年末に最終マイナーチェンジ
5MTが消滅しATのみの展開となる。エアロダウンビレットとカスタム(NA)が消滅しCL、ツーリングターボ、カスタムターボの3グレードに集約された。工場移転前に生産された在庫車両販売の為メーカーオプションも殆ど無くなっている。
サンルーフの装着オプションが消滅した。他社軽1BOXのサンルーフも既に消滅していた事から、軽1BOXで初採用及び最後までサンルーフを装備していたのがアトレーであった。
5代目(2005年-)
ダイハツ・アトレー(5代目)
形式は2WD:S320G、4WD:S330G(前期型) 2WD:S321G、 4WD:S331G(後期型)
2005年5月:発売開始(ハイゼットカーゴは2004年)。
エアロパーツ装着のターボ車のみのラインアップとなり、軽1BOX車で初のディスチャージヘッドランプが上位グレードに標準装備された。ハイルーフのみのラインナップで荷室はユースフルホールやナットなどアレンジ可能になっている。
2006年:ブラックエディションシリーズが追加
内装とインパネがブラック化されておりスポーティさを強調している。
2006年12月:一部変更
外装カラーにパールホワイトが追加され、マフラーがバンパー下に隠れるものへ変更された。
2007年9月:マイナーチェンジ
内外装のデザイン変更や、新エンジン「KF-DET型」を採用するなどの仕様変更。新グレード「カスタムターボRS Limited」を設定し、自発光式メーターやパワースライドドアなどを装備する。